
筋トレすれば全て解決みたいな感じのタイトルだけど盛りすぎじゃない?
この記事ではTwitterで100万人のフォロワーを抱えるTestosteroneさんが書かれた「超筋トレが最強のソリューションである」の要約・書評をしつつ、上記のような疑問を解決します。
本書の目次
- 第一章:「死にたくなったら筋トレ」が真実である理由
- 第二章:筋トレは最強のアンチエイジングである
- 第三章:モテたかったら筋トレしかない
- 第四章:仕事ができる人はなぜ筋トレをしているのか
- 第五章:ダイエッターこそ筋トレすべき本当の理由
- 第六章:長生きしたけりゃ筋トレをしなさい
- 第七章:筋トレに関する誤解と偏見を解消する
- 題八章:自信がない人は筋トレをしろ
目次だけ見ると筋トレをすれば…生きる希望が見つかり、若返って、異性からモテモテで、仕事もできるようになる。しかも、ダイエットにもなって、長生きできちゃう。更には自分に自信がつく。
ダイエットとか健康に良いのは納得だけど、生きる希望とか大袈裟すぎ。
何を根拠に言ってるの?精神論とか勘弁だからね?

本書を読む前のボクの意見はこんな感じでした。
しかし、実際に読んでみると、テストステロンさんが筋トレの素晴らしさをただ熱く語るだけの本ではありせんでした。
早稲田大学大学院で最新のスポーツ科学を研究している久保孝史先生が様々なエビデンスを元に、テストステロンさんが提唱する筋トレの素晴らしさを科学的な視点で解説してくれています。
テストステロンさんが熱く語って、久保先生が冷静に根拠を示しながら解説していく対話形式のスタイルがとても読みやすく痛快!
更に本書では、「実際に筋トレをして人生が変わった6人の体験談」が実録漫画形式で取り入れられていて、読んで楽しい、見て楽しい、最高の筋トレ入門自己啓発書だと感じました。
本記事では、本書を読んで完全に筋トレに目覚めてしまったボクが特に重要だと感じた「筋トレが精神面に与えるメリット」が解説されている第一章と第八章…
- 「死にたくなったら筋トレ」が真実である理由
- 自信がない人は筋トレをしろ
について要約・解説していきます。

Contents
「死にたくなったら筋トレしろ」が真実である理由
死にてえって思ったら筋肉を殺そう
死にてえって思ってるそこの君!自殺する前に筋トレで筋肉を殺そう!筋トレは筋肉を殺す気で追い込み「今のままでは死ぬ!」と思わせる事で筋肉を成長させる行為です!筋トレは自殺未遂に近いです!しかも筋肉は3日後には強くなって蘇ります!性格も強気になり「死にてえ」から「殺すぞ」に変わります!
死にたいなら、筋トレで筋肉を殺せ!…言ってることはめちゃくちゃなんだけど、妙に説得力があります。
「死にたい!」まで行かなくても何か嫌なことや、思い通りにならないことがあったら、そのイライラを自分の筋肉にぶつけて筋トレするのはおすすめ。

手首の代わりに筋繊維をカットしろ
手首切るくらいなら筋トレして筋繊維切れ!傷の代わりに筋肉が増えるし、筋肉痛で生きてる実感を得られるし、リストカットが病みつきになってしまう原因の一つであるセロトニン分泌も筋トレで促進できるし「何目指してるの?大丈夫?」と人々が心配して構ってもらえるし、ダンベルという親友もできて死角がない。
この発想は全くありませんでした。
確かに筋トレも一種の自傷行為なのかもしれませんね。
筋繊維を自らぶっ壊して、再生したらまたぶっ壊して…その繰り返しでどんどん強くなっていくなんて最高じゃないですか。

「死にたくなったら筋トレ」は効果がある?
本書での答えは
筋トレによってメンタルヘルスは向上する
です。
筋トレにはメンタルヘルスに悪影響を与える可能性のある…
- 焦燥感
- 不安感
- 慢性疼痛
- 認知機能
- 睡眠の質の低下
- 自尊心の低下
にポジティブに働く研究が多くあると久保先生は言っています。
これには筋トレをすることによって分泌されるテストステロンやセロトニンなどのホルモンが関与している可能性があるそうです。
筋トレによって分泌される代表的なホルモン※諸説あり
- テストステロン
▪️骨や筋肉の強度の維持
▪️動脈硬化やメタボの予防
▪️やる気や闘争心の向上…など - セロトニン
▪️心を落ち着かせ安定させる
▪️最適な最適な覚醒状態にする
▪️痛みを調整する…など - ドーパミン・βエンドルフィン・ノルアドレナリン
▪️多幸感や気分の高揚、興奮など
更に筋トレはメンタルヘルスが向上するだけではなく、「自分を好きになれる」という大きな効果があるということもテストステロンさんは言っています。
筋肉を正しく育てるには筋トレ×食事管理×睡眠の3つが大切な要素になります。
つまり、筋トレをするということは、必死で努力して、自己管理を行い、理想の体型を手に入れるということです。
理想の体型を手に入れられれば、自分を好きにならないわけがありません。

自信がない人は筋トレをしろ
メンタルが弱い原因はフィジカル
どうしたらメンタル強くなりますかってんなもん筋トレなり格闘技なりして「文句あんならぶっ飛ばしてやるから直接かかってこい」って思えるぐらいフィジカル強くしたら勝手に強くなるよ。メンタルはフィジカルの表面。フィジカル弱けりゃそりゃメンタルも弱いよ。考えるな。体を鍛えろ。筋肉をつけろ。
いや、さすがに極論すぎません?って思うけど、間違ってはいないんですよね。
どんな相手でも、結局なんかあったら力でねじ伏せられるって思って接することができれば怖いものもなくなりますもんね。

筋トレで他者承認が自己承認に切り替わる
"他人にどう見られているか"を気にすると不幸になる。幸せな人生を送るには他者承認から自己承認に切り替える必要がある。方法は簡単。筋トレだ。日々変わる体型体重、身体能力の向上等が資格や数字で確認でき、成長を如実に感じる事ができる。自分で自分を評価するクセがつく。筋トレは救いの道なのだ。
これは正直驚きです。
まさか筋トレをする事が他者承認、つまり承認欲求を捨てることに繋がるなんて考えてもいませんでした。
他人から認められることに依存すると自分の人生を生きることができなくなります。
ちなみにこれはアドラー心理学でも言われているとても大切なことです。

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筋トレをするとなぜ自信がつく?
本書での答えは
筋トレは「人は変われる」ということを教えてくれる
です。
本書では、筋トレを行うことで自分に対する評価が高くなる、つまり自信がつくという研究が紹介されています。
16才前後の男女28人を、筋トレする郡と筋トレしない郡に分け、12週間の調査を行いました。
その結果、筋トレをした郡は、筋力が向上しただけではなく、自分自身と自分の体に対する自己評価がトレーニングをする前と比べて有意に向上したそうです。
更に別の研究では、筋トレのやり方に関係なく、健康に対する自己評価が上がったとも書かれていました。
つまり、正しい筋トレのやり方ではなくても、筋トレをしているということを認識しているだけで、例え結果が出なくても、自分に対する評価が高くなるということです。
筋トレを行うことによって、体型だけではなく、意識すらポジティブな状態に変わってしまうってことですね。

まとめ:筋トレは最強のソリューションだった!
本書を読む前は「いやいや、そんな筋トレごときで何が解決できるものか!せいぜい重いものが持ち上げられるくらいだろ!」くらいに思っていました。
しかし、本書を読んで、実際に筋トレを始めた今「筋トレこそが最強のソリューションである」と確信しているところです。
本書の中で、テストステロンさんは「筋トレはこの世の問題の99%を解決できると思っている」と言っていました。
この記事では、筋トレのメリットをほんの少し紹介させて頂きましたが、本書にはこの記事では紹介しきれない筋トレの素晴らしさとテストステロンさんの名言、久保先生の面白い解説がどっさりと詰まっています。
筋トレが好きな人もそうでない人も楽しめる一冊ですので、是非一度お手にとって見ることをおすすめします。