こんにちは、ソーイチです。
アドラー心理学で有名なアルフレッド・アドラーは人生において自分らしく生きる上で「課題の分離」を明確にすることが大切であるとうたっています。
今回は、そんなアドラー心理学から学ぶ「課題の分離」について私なりに解釈してまとめていきたいと思います。
それでは早速いってみましょう!
★他人との人間関係に悩んでいる人
★何か問題解決をするときに他人の意見や言動を変えようと頑張ってしまう人
Contents
課題の分離とはいったい何か?
そもそも、アドラーの教える「課題の分離」とは一体なんなんでしょうか?
課題の分離なんて難しいことを言われても何が言いたいのわからない!
そんなことを思っているのではないでしょうか?
もっと簡単に言うと自分の力でコントロールできることにだけ集中して、自分の力ではコントロールできないことについては考えることすらしなくて良いと言うことです。
「自分の課題」と「他人の課題」
「自分の課題」⇨自分の力でコントロールできる課題や問題
「他人の課題」⇨自分の力ではコントロールできない課題や問題
もっとわかりやすい例えをすると、あなたは酪農家で牛を飼っています。
牛に餌を食べさせるために新草の沢山生えた場所に連れて行かなければなりません。
この時、あなたは牛に草を食べさせたいと思っていますが、牛が草を食べるか食べないかというのはあなた(自分)の課題ではありません。草を食べると言うのは牛(他人)の課題なのです。
あなたは頑張って牛を新草の生えている場所までは連れていけるかもしれませんが、草を食べさせることはできないということです。
牛を新草の生えている場所に連れていく⇨自分の課題
牛に草を食べさせる⇨他人の課題
ということになります。
自分の課題にのみ全力で行動すること
世の中を生きていると数えきれないくらいの課題に直面すると思います。
多くの人のほとんどが自分に降りかかってくる課題の全てを自分で解決しようとしてしまいます。
自分の力ではコントロールすることができない課題も解決しようとしてしまい、悩み、そして疲れて暗い顔になっている人がこの世の中にはたくさんいるということです。
アドラーの教える「課題の分離」をしっかりと理解している人は自分の課題のみを解決する為に行動します。
自分の力ではコントロールできない課題、つまり他人の課題については考えずに無視します。
ここでもわかりやすい例を一つ紹介したいと思います。
実例:営業マンとしての課題の分離
私は普段、営業マンとして働いています。
課題の分離ができていなかった頃の私は、営業として一生懸命働いているのに上司や会社から私の望む評価を受けられないことに悩んでいました。
それ以外にも会社員として働いていると沢山の悩みや課題が山ほど降ってきます。
では、課題の分離をしっかりと行うとどうでしょう?
上司が私をどう評価するかということは上司の課題であって私の課題ではありません。
会社が私をどう評価するかということも会社の課題であって私の課題ではありません。
つまり私が悩んでいた課題はそもそも私のコントロールのできるものではない「他人の課題」だったんです。
では、営業マンとしての「自分の課題」は一体なんでしょう?
それは自分でコントロールできること、つまり営業マンとして一生懸命営業活動をして、売り上げを作るということです。
数字は自分の頑張りによって作れる「自分の課題」です。
他人が自分をどう評価するかは完全に「他人の課題」であることを理解する
上司や会社が営業マンである自分をどう評価するかは「他人の課題」だから自分ではどうすることもできない。
そもそも考える必要はないという話しをしました。
これは営業マンに限って言えることではなく、人間関係に悩む全ての人にいえると思います。
上司や会社はあなたからしたら他人です。
つまり上司や会社に限らず、他人の評価自体を考えることがナンセンスなんです。
人間関係に悩む人のほとんどがおそらく相手からどう思われているのかだったり、相手からの評価を気にしているのではないでしょうか?
他人が自分をどう評価するかは完全に「他人の課題」である為、あなたにはどうすることもできません。
つまりアドラーの教える「課題の分離」からすると、あなたが人生を豊かに生きていく上で、他人からの評価など一切考えなくてよいのです。考えたところでどうすることもできないので、それであれば完全に無視してしまいましょう。
承認欲求=他人からの評価「他人の課題」に依存する
「他人の課題」を考えなくなると自分の承認欲求を無くすことができます。
承認欲求とは「他人に承認してほしい!認めてほしい!」という誰しもが心のどこかには必ず持っているであろう欲求です。
ここまで読んでいただければお気付きの方もいるかと思いますが、承認欲求こそが他人からの評価に依存するものなんです。
「他人の課題」を解決しようとすることと承認欲求を満たそうとすることはほぼイコールです。
誰しも自分のやりたいことをやって生きていければ最高ですよね?
それを邪魔するのが「他人の課題」、承認欲求です。
「他人の課題」を解決するためには自分の意思を捨てなければなりません。
例えば脱サラをして、独立してカフェを開業したいと思っている人がいます。
でも周り(他人)からは「今の安定した職を捨てるなんてもったいない。」家族からは「サラリーマンをやめないで欲しい」と言われます。
ここで状況でもう一度「課題の分離」を行ってみましょう。
自分の課題⇨脱サラをすること、独立してカフェを開業すること。
他人の課題⇨安定した職を捨てるなんてもったいないという評価、サラリーマンを続けて欲しいという願い。
アドラーの教えに従うのであれば、自分の課題を解決することにのみ全力で行動します。
他人の課題については無視して大丈夫なので迷わず脱サラしてカフェ開業の準備をします。
ところが他人の課題を解決しようとすると、続けたくもないサラリーマンを続けることになってしまいます。
ここで承認欲求が働くと、他人から認めれられたい、評価されたいという気持ちが働きます。
そうするとどうなるでしょうか。
脱サラを諦めれば家族からは私達の意見を聞いてくれたと承認されるでしょう。周りからもやっぱりまともだったと認められるでしょう。
承認欲求の先にあるのは、自分のためではなく他人のための人生です。
誰かに認められたい、承認されたいと思っていると、自分の本当にやりたいことや大切にしていることを見落としてしまう可能性があります。
承認欲求を無くすためにはどうすれば良いか?
そうは言ってもなかなか承認欲求を全くゼロにすることは難しいでしょう。
では、どうするのが良いか?
何か問題や課題に直面したら、「課題の分離」をしっかりと行って行動するということです。
課題の分離をした結果、他人の課題であった場合には完全無視しましょう。上司からの評価が欲しいとか友達からよく思われたいとかは全部他人の課題です。
承認されたいがままに他人の課題を解決しようとすることは無駄です。そもそも他人の課題はあなたの力ではコントロールすることができません。
まとめ
いかがだったでしょうか。
アドラーの教えである「課題の分離」を正しく行うことによって、今まで以上に自分らしい自分の人生を歩むことができるということが伝われば嬉しいです。
承認欲求を完全に捨てることは難しいかもしれません。
承認欲求を満たすことが他人の課題を解決しようとすることとイコールになっていることが多いということを理解することが大切です。
ちなみに他人を承認することは、自分の力でできるので「自分の課題」です。
他人を承認することによって、相手が幸せになってくれるのであればそれはあなたにとってもプラスに働きます。
自分のことは自分で認めましょう。
他人を承認して自分を認めつつ、自分のやりたいこと、つまり「自分の課題」にのみ真摯に向き合って努力する。
これこそが自分らしい最高の人生を送るためのもっとも大切な考え方の一つだと思います。
この記事が少しでもみなさんの力になれば嬉しいです。
最後まで読んでいただき、誠にありがとうございました。